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*9の指定したシナリオを*0がレビューしてみるスレ Ver15.0
[330]322:2008/05/13(火) 21:33:55 ID:OWCHEzmg0
今日も2作。
このコンペ、どれもこれもレベル高いなー。
「学園シナリオ」という偏見だけでプレイしないのは勿体ない。ホントに。
【第四回SRC学園シナリオコンペ】その3
#We can do It
作者はマイヤー氏。
短編として綺麗にまとまっており、テーマも生かしきっている。
登場人物の描写は、物語の起承転結に沿って、丁寧に描かれている。
演出も派手ではないが「おっ」と思わせるものがあるし、戦闘も、難しくはないが、手堅く勝つには一工夫が必要。
プレイ時間も適度な長さで、集中力が切れる前に終わるし、学園知識が必須というわけでもない。
……とまあ、シナリオコンペの提出作品として、ひとつの理想ともいえる仕上がり。
特に、伏線の張り方と消化の仕方が素晴らしく、事件の解決と、主人公の目標が、見事に収束するオチは実に鮮やか。
この作品をつまらないと感じた人でも、Eveを開いて構成を分析してみよう。得るものは少なくないはずだ。
欠点は、「いかにも学園」なネーミング(人名・技名等)と、
他所と被りの多いアイコン(むすすだ氏のアレや前田氏のソレ)が少々気になるくらいか。
気になる人は気になる要素かと。
#ラキガクルセイダー
作者はベニヤ板氏。
「舘真理の密かなる事件簿」同様ADV形式……なのだが、感覚としてはミニゲームに近い。
行動回数を消費して、調査と修行を平行して行い、事件の解決と犯人の逮捕を目指すというもの。
行動の結果は実質運任せなので、大量のイベントとマルチエンディングをいかに回収するか…というのが、
この作品の正しい楽しみ方なのだろう。
一周に要するプレイ時間は短く、イベントの回収はさくさく進む。
3周ほどしたが、そのたびに違うEDに辿り着いたし、Eveを覗くと、未体験イベントもまだまだ残っている模様。
レビューを書くという目的がなければ、Eveを覗かずに、もう2・3周したかった……と、つまりはそういう作品。
この作品が繰り返しプレイに耐えるのは、そのボリュームとテンポの良さもさることながら、
修行して最強を目指す・憧れの先輩を落とす等の「本筋と関係のない目的意識」によるところが大きい。
こういう目的意識を、プレイヤーにさりげなく植えつけるテクは、一般的なシナリオを書くうえでも、
参考になるところが多いのではないだろうか。
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0ch BBS 2005-06-05