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ふと作った・思い浮かんだデータを丸投げするスレッド Part11
[202]名無しさん(ザコ):2009/02/14(土) 23:03:13 ID:BcPZ708o0
もう強さ談義なんてこんなもんでいいよ
ダグバに対し、仮面ライダーファイズ・ブラスターフォームは先手必勝とばかりに拳を突き出した。瞬間的に超高速回転を加えた、強力な右ストレートだ。右ストレートはダグバの腹部に直撃し、凄まじい轟音を周囲に鳴り響かせた。しかしダグバの腹部に傷はなく、彼は微動だにしない。ファイズは怯まずに再び右ストレートを繰り出し、ダグバのベルトに直撃させる。再び轟音が鳴り響いたが、やはりベルトに傷一つ付くことはなかった。舌打ちしながら、殴りかかるファイズ。超高速の左フックを、ダグバの側頭部に打ち込んだ。だがそれも効果がなく、周囲に轟音を響き渡らせながら左拳が弾き返された。しかもファイズは左拳にダメージを受けたようで、左拳を押さえながら呻いた。「ぐぅ……!」呻きつつもファイズは後退し、回し蹴りを繰り出した。回し蹴りはダグバの脇腹に直撃するが、やはり損傷はない。「つまんないの……うん、君はもういいや」言うと同時に、ダグバは右手をかざした。瞬間、ファイズの身体から炎が吹き出す。「ぐぅ……ぎいいいぃぃぃ……がああああぁぁぁっ!!!!」この世のものとは思えない悲鳴を上げて、ファイズはのたうちまわる。超自然発火能力、相対する敵を、その身体を構成する原子構造を直接操作しプラズマ化させ副次的に発火させる不可避の攻撃。今、乾巧はその驚異の能力によって内側から焼き尽くされようとしていた。「ぐげえええええええええ!!!!!」たとえ、オルフェノクであろうと原子レベルの攻撃に対処する術など持ちはしない。身体構造を原子レベルで復元することなどできるはずもない。「……………」そして、ファイズが斃れる。ヘルメットが転がり、落ち――そこに乾巧の姿はなかった。残されたファイズの残骸――かつて乾巧であったものを踏みつぶして、ダグバは立ち去った。
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